第十六話
静岡茶の恵みを、足元に。
KCW-22/茶の実の物語
今回は、静岡茶と地域のものづくりの思いが詰まった一足
KCW-22/茶の実(hitete6.5)をご紹介いたします。
茶染めとの出会い
この商品は、鷲巣染物店5代目 鷲巣恭一郎さんとの出会いから始まりました。
鷲巣さんは、静岡の基幹産業である「お茶」の製造工程で廃棄される部分を使った「お茶染め」を研究し、お茶染め文化創出のために活動されている方で、「お茶染め」の第一人者として知られています。茶葉が持つタンニンなどの成分を利用し、化学染料では表現できない、奥行きのある柔らかな色合いと独特の風合いを持つ作品を制作されています。
モダンな色合いと型染めによる使いやすいデザインも勿論のこと、先人の知恵と伝統技術を応用し、どこまでも価値をつけ続けるものづくりが最大の特徴です。
商品制作から作品づくりなど、多くの人と関わりながら多方面からお茶染め文化の創出を目指している鷲巣さんの思いに共鳴し、mizutoriも下駄という形でその活動の一端を担いたいと考えました。
茶葉が織りなす色彩
KCW-22/茶の実の鼻緒表は、静岡茶の茶葉を使った「お茶染め」を施しています。
緑茶そのものは鮮やかな緑色ですが、茶染めを施すと深く温かみのある茶色に変化するのが特徴です。
この色合いは、夏だけでなく秋の装いにも自然に馴染み、足元から季節を感じさせてくれます。
鷲巣さんのお茶染めは、染料として使った後の茶殻は堆肥に加工され、畑へと循環。現在は、静岡のビール工場のモルト粕と合わせて土に還す取り組みも行われています。
履くことで、自然と地域の循環型のものづくりにも触れられる一足です。
プレゼントにも最適
KCW-22/茶の実は、普段のコーディネートにさりげなく取り入れるだけで、地域の物語を足元に添えられる商品です。幅広い層に好まれる色合いは、 自分用にはもちろん、日本のものづくりに想いを馳せていただける商品として、特別な方へのプレゼントにもおすすめです。
この秋、足元から静岡茶の深みと地域のサスティナブルなものづくりを贈ってみませんか?
<イベント情報>
静岡市丸子にある駿府の工房の匠宿 伝統工芸館にて、鷲巣さんの展示イベント「お茶染めWashizu.展 茶で染めゆく - 匠宿」が9月28日まで開催中です。
同じく、駿府の工房匠宿にある、ギャラリー Teto Teto - 匠宿では、mizutoriの商品もお取り扱い中!
鷲巣さんとのコラボレーションした下駄も、数量限定で販売中です。ここでしかお求めいただけない素敵な下駄に仕上がっています。ぜひ足を運んでみてください。
次回に続く