第一話
水鳥工業の挑戦、伝統と革新が織りなす「げた物語」
私たちmizutoriは、美しい自然とものづくりの伝統が息づく街、静岡市に工場を構え、日本の伝統履物である『下駄』を進化させ続けている革新的な下駄ブランドです。
『下駄』と聞くと、多くの方が夏祭りや花火大会で浴衣に合わせる、特別な日の履物をイメージされるかもしれません。あるいは、少し硬くて歩きにくいのでは…という印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょうか。私たちmizutoriは、そんな伝統的な下駄の素晴らしい文化を受け継ぎながらも、現代のライフスタイルに寄り添い、毎日でも履きたくなるような『新しい下駄』のカタチを追求しています。

履物づくりに携わってきた職人たちの長年の経験と研究を重ねて生み出したオリジナルの木地は、足裏に吸い付くようにフィットします。
これは何年もかけて試行錯誤を繰り返し完成した、mizutori独自のものです。履いた人が自然と笑顔になるような、そんな履き心地を目指して今もなお改良を続けています。

さらに、鼻緒の素材や形状、すげ方(取り付け方)にも細心の注意を払っています。
足に当たる部分は柔らかく、それでいてしっかりと足をホールドすることで歩行時の安定感を高め、サンダルのような気軽さとスニーカーのような安心感を両立させた、現代に合う履き心地を実現しています。

そして、伝統を守るだけでなく、新しい風を取り入れることも私たちの使命だと考えています。国内外のデザイナーとコラボレーションしたり、現代のファッションシーンにマッチする斬新なデザインや色彩を取り入れたりすることで、下駄の持つ可能性を広げています。『下駄ってこんなにお洒落だったんだ!』『こんな服にも合うんだ!』そんな驚きと発見を提供していきたいと考えています。

また、『下駄を履くと、背筋が伸びる気がする』『素足でいるより心地よい』そんなお客様からの声が、私たちの何よりの喜びです。
mizutoriの下駄は、ファッションアイテムではありながら、足もとから履く方のより健康的で、より快適な毎日をデザインするパートナーでありたいと考えています。静岡の小さな工場から、そんな願いを込めて、今日も私たちは下駄を作り続けています。

次回へ続く