環境への配慮や持続可能なものづくりへの関心が高まる中で、日々使うものの選び方も少しずつ変わってきています。
履物においても、長く使えることや素材のあり方に目を向ける人が増えています。

そうした視点から見ると、下駄はもともとサスティナブルな要素を多く持つ履物といえます。

 

自然素材から生まれる循環

昔ながらの下駄は、主に木材を使った台と、綿や麻などで作られた鼻緒から成り立っています。
自然素材を中心に作られているため、役目を終えた後も環境への負担が少なく、土に還る素材であることも特徴です。

また、鼻緒のすげ替えや底の修繕を行いながら使い続ける文化があり、使い捨てではない循環型の履物として受け継がれてきました。

地域資源を活かしたものづくり

日本は森林面積が多く、適切な伐採と植林を行うことで、森の健やかな循環が保たれています。

mizutoriでは、地元静岡産ひのきの間伐材を積極的に活用し、地域資源を活かしたものづくりに取り組んでいます。

これまで廃棄されていた個性的な木目も、天然木ならではの魅力としてできるだけそのまま活かし、ひとつひとつ異なる表情を持つ下駄へと仕上げています。

長く使うという価値

下駄は、古くなったら捨てるのではなく、手をかけながら長く使うことができる履物です。

mizutoriでも、修理メニューを用意し、履き続けることを前提とした提案を行っています。

時間とともに変化する木の風合いや履き心地は、使い続けることでしか生まれない魅力です。

これからの暮らしと下駄

近年では、洋服に合わせやすいデザインや、足指を使う履き心地や健康への関心の高まりから、若い世代や海外でも下駄が注目されています。

伝統的な履物でありながら、現代の暮らしにも適う存在として、あらためてその価値が見直されつつあります。

環境への配慮、地域とのつながり、そして長く使うという考え方。
下駄には、これからの時代に求められる要素が静かに息づいています。